×蓮根成長に不適

容器 用土肥料施肥
  鉢で蓮の花を咲かせよう。

 蓮根を入手し、一定の条件で植え込みしますと、池や田でなくとも、充分立派に花を咲かせることが可能です。
 鉢栽培では、種(蓮の実)の外皮の一部を中身が傷つかないように欠き、発芽させ植え付ける方法と、蓮根を植え込む方法があります。蓮根の植え込み栽培は、遺伝形質が受け継がれますので毎年同種の花を咲かせることができます。
(実の発芽から育った品種は、DNAが異なるため、一粒ずつ新種となります。)
 最初は、分根してもらった蓮根を植え込む方法で比較的容易に、銘柄のはっきりした蓮の花を咲かせてみましょう。


●容器はどんな形の物を使うか…?

 陶器、プラスチック、金属、木材の樽等、何でもかまいませんが、穴があったり、水が漏れる構造の物は使えません。
 形状は地下茎の生育上、円形もしくは楕円、小判型の容器が望ましく、(下記参照のこと)容器の深さは小型品種では最低でも20cm、大型種で30cmは必要です。(土の深さは小型10cm大型20cm以上)水を常時張っておける構造でなければなりません。(水深は、小型5cm、大型10p以上必要)
 ◎理想的鉢形状  ○よい鉢形状  △茎が倒れやすい

     




×生育に不適






 粉末荒木田土 販売店
  容量20g@¥840円
 (送料・消費税別)
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●土はどんな種類を使えばよいか…?


 田土 粘りがあり、肥料が閉じ込められ徐々に効く砂が
    多いと翌年土が固まり、掘り起こしが大変。 

 畑土 やや粘りに欠け、肥料の効きが早い。砂分が多いと
    翌年土が締まり、掘り起こしにくい。

 黒土 苔の生える黒土は、粘りが弱く肥料の効果の薄れ      が早い。翌年土が締まらず掘り起こしが容易。

田土は、一度水に溶かし、砂を除いた微粒土を使うと、翌年土が固まらず、楽々手を底に差し込めて、掘り起こしが大変楽です。1〜2割ほど新たに微粒土を追加して行けば、ミネラルの補給が出来、長年連作が可能で、元肥過多にならなければ最もよい栽培土になります。
※販売されている、粉末荒木田土は砂が極めて少なく、中性(pH7)なので、扱いやすくなっています。

 
畑土は、酸性雨の多い今日、弱酸性なので、初心者が無難に使えます。(微粒成分が少く、動植物の殻が多く含まれるため、固まりにくく、翌年の掘り起こしが容易。荒木田土を混ぜると肥料の保ちは良いが、固まりやすくなる。ピートモスを容器50g当たり2〜5g混ぜるとこれを防げる。)
 使用する場合、(ふるいにかけ小石を取り除き)シート上に広げ日光消毒後、霧吹きで湿らせ数週間袋詰めすると腐敗菌が減少し、生育に適した菌が優勢な土に変わります。

 黒土は、粘度が極端に低いので、元肥効果が早く薄れ、風で葉や花茎が倒れやすいのが難点ですが、毎年2,3割土を捨て、新しい土を3、4割程追加すれば結構生育を楽しむことが出来ます。荒木田土を混ぜると改善できますが、元肥も混ぜ込んでの植え付けは、低温期(最低気温15℃以下)を避けてください。(黒黴が増殖し根が腐敗しやすくなる)

 花蓮専用配合肥料
■元肥用 1セット
 
¥2,775円(H21年度)
 50g鉢 90鉢分
      10,75Kg
■追肥用 1セット
 
¥1,770円(H21年度)
 50g鉢 60鉢分
        6Kg
[使う分量の説明書付]
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発送は代引となります
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千葉県富里市御料869-2
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  FAX 0476-92-1109
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 一般肥料の施肥量

施肥量は、日照時間、気温、土の状況、蓮根の発根力、頂芽、葉芽の生長力等の条件に左右される。例に沿い適量のマニュアル化はかなり困難である。この為、好条件に基づく大体の目安をもって、不利な条件下に於いての調整による結果を模索する必要がある。東アジア各地で開花に成果を納めている例は、経験の蓄積によって生育条件を把握している結果と言える。蓮根は栽培農家の経験から、収穫に充分な成果を上げているが、花の観賞を目的とする蓮の鉢栽培には世界的組織が無く、さほど研究が進んでいない。この為、花蓮にはマニアが取り組む面白味が充分にある。初心者が育成上、施肥過多による根の損傷を防ぎ、過少による未成長を避ける様々なケースに於ける適量の掌握は必須である。

●肥料は何を使えばよいか…?


 鶏糞 中国の蓮栽培に於いて広く用いられている。植え込みの時点で施肥する方法と、新しい土を使い最初は何も肥料を入れず、立葉が数本出て順調な生長が確認されてから与える場合がある。鶏糞は、完全発酵のものを用いています。

 腐葉土 国内で比較的使われている。完全発酵のものを、植え込みの時点で、用土に混ぜ合わせて用いる。
微量要素を含む良い肥料であるが、これだけでは N・P・K・Mg・S・Ca の必須栄養素にばらつきが生ずるので、花ツキをよくする配合肥料を量を注意して与える必要がある。(園芸店に様々な種類の肥料があるが、効き目が遅いものを選ぶと失敗が少ない。)使用量は50リットル容器を基準にして、配合肥料(N・P・K・Mg・S)各大体同比率+(Ca・1/2)の成分が全て含まれたもので最低70g程度あればよい。こんな都合の良い配合の肥料は一般的ではないので、幾つか配合肥料を組み合わせて作ることになる。
幸いこの比率を整えた配合飼料が「中央肥料」で販売されていて手軽に使えます。
 鶏糞50g、腐葉土200〜300g、硫酸石灰20gでも生育は悪くない。しかしこれらは、成分に大変ばらつきがあるので、使用量量は、同一の物を使用し適正値のテストを要します。

 有機+化成肥料 配合のバランスを変えれば、葉の背丈を低くしたり、花数を多くしたり高度な調整が可能であるが、土のpHが8以上ある場合、施肥量が過多になると根を腐敗させやすい。土の質、含有養分によって施肥量が大幅に変わるので、経験を積み、使用土による差に目安をつける必要がある。施肥量を知るため、鉢栽培実績を持つ方の使用例を参考にするのも方法である。有機+化成肥料の配合は効きが強いので、安易に施肥例だけを頼りにしていては、失敗することがあるので、注意を要します。

●施肥はどうすればよいか…?


 元肥 土に混ぜ込む方法、底に置く方法、土の上部に埋め込む方法などがある。最初は与えず立ち葉が出始めてから、固形肥料を土の上部に埋め込む寒冷地向きな方法もある。

 追肥 元肥を充分与え、追肥を一切しない方法で鉢栽培しているケース、元肥を少なめに与え、成長に応じ細かく追肥してゆく方法がある。追肥する場合には50リットルの容器を基準にすると、5-5-5と表記された配合肥料を、半月に一度の間隔で5g前後と硫酸苦土4g程の分量を目安に施肥するとよい。過多で葉が弱ったら、水を入れ替えて肥料効果を薄めると回復出来ます。   (花が一本咲いた頃から追肥する)
(配合飼料10-10-10表記のもは、5-5-5の半分の量を用いる。 10-10-10 は効きが強いので、なるべく5-5-5を使うこと)